2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は放送時、話題が話題を呼ぶ形で大河ドラマを見たことがなかった層をも取り込む大ブームとなりました。
比較的マイナーな鎌倉時代が舞台であるものの、その人気は最初から最後まで衰えることなく走りきった印象です。
さて、今回は、そんなNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』について、取り上げていきたいと思います。
ずばり、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、中村獅童さん演じる梶原景時が、大泉洋さん演じる源頼朝を見逃した理由とは、いったい、何だったのか?についてですね。
どうしてだったのか、史実から考察していきたいと思います。
それでは、さっそく、このNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の疑問についてご覧ください。
もくじ
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のあらすじ
物語は平安時代末期から始まります。
京都では平清盛をトップとする平家の一門が絶対的な権力を握っていました。
一方、源氏のトップの源頼朝は、戦に敗れたことによって、伊豆で流人として暮らしていたのです。
やがて、そんな源頼朝は、北条義時の姉で、北条時政の娘である北条政子と結婚。
そして、北条義時や北条時政は、源頼朝を助けて、ともに挙兵し、平家を滅ぼすために戦っていくことになるのでした。
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の梶原景時とは
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の登場人物たちのなかでも、存在感のある人物の1人であるのが、今回、話題にしていく、梶原景時。
まずは、その人物像を見てまいりましょう。
梶原景時は、1140年に誕生しました。
石橋山の戦いにおいて、源頼朝を助けた功によって、武将として出世していきます。
やがて、侍所所司、厩別当となっていきました。
鎌倉幕府が成立すると、源頼朝の側近として実力を発揮していったのです。
源頼朝から信頼される一方で、源義経とは対立関係にありました。
人物像として注目すべきところは、その知性で、和歌に秀でており、『武家百人一首』に作品が残っています。
京都の公家たちからは「一ノ郎党」とか「鎌倉ノ本体ノ武士」などと呼ばれていました。
もっとも、そんな梶原景時は、主君である源頼朝が死ぬと、悲劇が待っていたのです。
鎌倉から追放されてしまったうえに、一族もろとも、1200年2月6日に、60歳で、倒されてしまったのでした。
この事件のことを後世においては「梶原景時の変」と呼んでいます。
以上のことを踏まえたうえで、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で中村獅童さん演じる梶原景時が、大泉洋さん演じる源頼朝を見逃した理由について、迫っていきたいと思います。
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で梶原景時(中村獅童)が源頼朝を見逃した
まずは、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で中村獅童さん演じる梶原景時が、大泉洋さん演じる源頼朝を見逃した経緯について、見ていきましょう。
源頼朝たちは、堤館と山木館を相次いで夜討ちにしました。
その結果、源頼朝は、戦いに勝利することができて、力を増していきます。
また、北条義時が源頼朝に助言してくれたこともあって、坂東における統治のはじめとして、土地を分配することにしたのでした。
もっとも、平家はこのことに怒り狂ってしまったのです。
その結果、相模において、大庭景親が、梶原景時などをはじめとする軍勢とともに、源頼朝を討つために立ち上がったのでした。
おまけに伊豆においても、源頼朝を討とうとしていた伊東祐親が動きを活発化させます。
一方、源頼朝は鎌倉を目指したものの、大庭景親に敗れてしまいました。
ところが、梶原景時は源頼朝を討たず、見逃したのです。
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で梶原景時(中村獅童)が源頼朝を見逃した理由とは?
それでは、このように、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』において、梶原景時が源頼朝を見逃した理由とは、いったい、何だったのでしょうか?
これにはいろんな説があるものの、梶原景時は源頼朝にシンパシーがあったからではないか、という見方もありました。
さらに、大庭景親が率いる軍勢のなかにも、源頼朝にシンパシーを感じる武将が少なくなったのではないか、とも考えられていたのです。
が、その一方では、ただたんに、梶原景時は、大庭景親を超えて、みずからがさらに出世することを狙っていたのではないか、という説もあったのでした。
いずれの説が事実であったとしても、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』から、ますます、目が離せなくなることでしょう。
以上、今回は、2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』について、見てまいりました。
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、中村獅童さん演じる梶原景時が、大泉洋さん演じる源頼朝を見逃した理由が、こういったものだったとは、実に興味深い限りではないでしょうか。
鎌倉時代は、日本史の中においても、もっとも権謀術数に長けた人物たちが活躍した時代であっただけに、なおさらではないかと思いますね。
それでは、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』をまだ見ていなかったという場合には、ぜひ一度最初から最後まで通しで見てみることをオススメ致します。